走行停止中のB氏運転タクシーにA氏車両が追突した事故について、既に係争中の事案である。
A氏側は、裁判証拠として専門家の解析書を以って、追突速度は約4Km/hとし、被害者が受けた衝撃力も概ね0.15Gとの結論を示している。
車両破損状況の写真や車両修理見積書を基に精査した結果、車両変形部分の変形量から変形エネルギーを求め、変形エネルギーからバリヤ換算衝突速度を求めた。
その結果、衝突時の速度は11.6km/hと推定した。
次に被害者が受けた衝撃力を計算すると、1.6G~2.2Gの衝撃力が加わっていることが明らかになった。
なお、証拠として出されている解析書については、参考文献を引用しているようだが、根拠を明示しておらず、具体的な数値も記載されていない事から、0.15Gの根拠はなく、実証性がないことを指摘した。
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