交通事故の解析や調査、鑑定を依頼したくても、どこに依頼すればいいのかわからない…
このような方々に参考にしていただきたく、ここでは、「交通事故鑑定人とは」「鑑定人の選び方」について解説しています。
後半では、弊社の鑑定人の基本理念や、交通事故鑑定書について紹介させていただいております。
「目次」
交通事故鑑定人とは?
以下、裁判所のパンフレットより抜粋
交通事故鑑定人とは、中立、公正な立場で鑑定を行う人です。
鑑定人は、専門的な学識・経験を有し、かつ社会的にも信頼されている専門家の方々の中から、裁判所が依頼します。
鑑定人は争っている当事者のどちらか一方の立場に立つのではなく、中立、公正な第三者の立場から、専門的な学識・経験に基づいて鑑定を行っていただきます。
鑑定結果は、鑑定人御自身の責任で出していただきますが、鑑定作業を補助者に手伝わせたり、他の専門家の意見を参考にすることは差し支えありません。
【参考サイト】
裁判所ホームページ
裁判所のパンフレットには、このように記載されています。
交通事故調査鑑定において、鑑定人は、社会的にも信頼されている専門家であり、中立、公正な第三者の立場から鑑定を行わなければなりません。
交通事故鑑定人は、国家によって定められた資格を持ちません。
ようするに、国家資格というものがなく、極端な話、自称すれば誰でも「交通事故鑑定人」として名乗ることが可能です。
そのため、損害保険代理店経験者、アジャスター経験者、示談屋が鑑定人を自称し、トラブルに発展するケースが後をたちません。
また、事故現場の検証作業・解析調査と証明結果への信頼性から、専門企業・警察OBなどが、民間の研究所や民間機関を立ち上げるケースも多く見受けられます。
しかし、実際には工学や医学、自然科学などの専門的知識をもって根拠を証明する判断力、実績が必要となります。
このような理由から、鑑定人は、交通事故の全貌や状況を正確に把握しておかなければ、その結論が有効な証拠、判断材料とされない可能性もあります。
特に裁判の証拠として認められるかどうかは、裁判官の一存にかかっています。
裁判官が「信用できる」と考えるような、交通事故調査鑑定書や意見書の内容、経歴を持つ鑑定人を選ばなくてはいけません。
その信用性を測るとき、
・どこで訓練を受けてきたのか
・専門性の高い見識
・これまでの交通事故鑑定の実績
・公平に判断を行っているか
このようなことが重要なポイントになるのです。
交通事故鑑定人は、当事者のどちらが正しいか、どちらの過失が大きいかに関して、見解や判断を示す立場にはありません。
鑑定人がなすべきことは、事故で生成された客観的事実に基づいて、事故の成り立ちを自然で矛盾なく証明することです。
つまり、事故の過程をそのまま再現するのであり、そのひとつひとつに、事実であったことを裏付ける根拠が必要となります。
「中立公平を保ち、すべてをゼロの視点で観る」ことが基本理念の1つめとなります。
先入観や固定観念にとらわれては、正確な事故鑑定は不可能となります。
次に、誰もが事実と認める物証、客観的事実に基づく「現象鑑定」を優先することです。
人証(人の証言)は、思惑、利害、誤認によって変化する可能性があります。
交通事故鑑定は、安易に人証に頼らず、数多くの現象事実(破損痕跡など)に基づく事実証明でなければ、価値はありません。
「交通事故調査鑑定書」=「鑑定人による強い意見書」となります。
また、検証や解析が上手くいったとしても、裁判で誤解なく適応する文章作成能力の不足により、理論的な結論を導き出すことができなければ意味のないものとなってしまいます。
弊社では法人、個人、法曹界を問わず、事故の検証、解析、調査と「交通事故調査鑑定書」の作成を自信をもってお引き受けしています。
・損害賠償請求、慰謝料請求のための交通事故鑑定
・訴訟などにおける裁判用の証拠・意見書として、あるいは反証のための証拠資料として
・地方裁判所、弁護士先生からのご依頼
その他にも、多岐にわたる依頼をお引き受けしております。
・ドライブレコーダーを解析して、事故の原因と状況を知りたい
・人身事故で真実が明らかにならず、不利益を被った
・人身事故の検証において、お互いの主張が食い違っている
・自分の過失割合に納得できない
・保険屋に任せていたら、予想以上の損害を賠償することに
・ご自身でトラブルを解決したい、現状を把握したい
・交通事故の示談交渉に納得ができない
・あらゆるケースの交通事故問題、被害対策、証拠資料の収集
交通事故鑑定の依頼に関するご不明点、質問事項などございましたら、お問い合わせください。
【参考情報】
交通事故調査鑑定の概要と基本理念
事故現場の検証、解析調査、交通事故鑑定の流れ【ご依頼手順と注意事項】
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